宮田憲一さん(一級建築士事務所 一級建築士 有限会社宮田建設 代表取締役)
712年に成立した、現存する日本最古の書物
『古事記』
神話の部分に重点が置かれ、文学的にも大変おもしろい一方で、
とにかく多くの神々が登場し、全体像をつかむのが難しくもあります。
そんな古事記を、
曼荼羅のように一望できないだろうか
──そんな衝動に駆られ、
古事記をベースに『八百万神曼荼羅』を作成しました。
瑞穂の国・日本ですから、構成は【田の字】とし、
中心に【🟡天照大御神】を据えています。
田の字がつくる4つの空間は、次のように考えました。
【右上】🟣創世・創造の神々(ここから全てスタート)
【右下】🔴サポート系の神々(五伴の緒・導く神など)
【左上】🟢スサノオ ⇒ 大年神系ゾーン
【左下】⚪️スサノオ ⇒ 大国主系ゾーン
(※左側ゾーンにスサノオの系譜をまとめています。)
また、
9つの交点と12本の線にも、それぞれ神々を配置しています。
左線には、神生みによって誕生した自然神などを配置しました。
(山の神とスサノオ系の結びつきが多いため)
🔷 アマテラス・ツクヨミ・スサノオの三貴子は
《中央の横ライン》に
🔷 イザナキ・イザナミから
~アマテラス(内宮)・トヨウケ(外宮)
~そして皇祖神から天皇へと続く流れを、
《中央の縦ライン》に表しています。
《最下段のライン》は、
神武天皇から現代へと続く意味を【ハの字】で表現しました。
現在、多くの神社で祀られている神々
(伊勢信仰・稲荷信仰・八幡信仰・天神信仰など)も、
おおよそこの流れの中に収まると考えています。
🔷 イザナキ・イザナミの国生み・神生み
🔷 皇祖神と、天・山・海・大地の神の娘たちとの婚姻関係
こうした関係性も、補足の矢印として記しました。
イザナキの「禊」によってアマテラスが誕生し、
イザナミの「死」によってトヨウケが誕生する──
その対照的な生成の流れも、中央縦ライン上部で表しています。
四隅には神籬をお立てしました。
古事記の良さは、
おおらかで、寛容で、さまざまな可能性を排除しないところ。
けれど同時に、
その骨格はとても強く、しなやかだとも感じています。
さまざまな物語、山々や田畑、海原、川の流れ、木々
人々の生業 家々の佇まい──森羅万象
日本の原風景を思い浮かべながら
眺めていただけましたら幸いです。
※諸説あるかと思いますが、
あくまで個人的な考えをもとに作成したものです。