2085年に生きる猫が見た世界

第4話:空飛ぶ宅配ドローン vs 猫

2028猫1
2028猫1

我輩は猫である。

今日は、我輩にとって最大の敵…
いや、最も興味深い獲物…
いや、たぶんただの機械…

空飛ぶ宅配ドローン
について話そう。


1. 天から来る荷物

2085年の街では
荷物は地上を走らない。
空から降ってくる。

小型ドローンが
ピピピと音を立てながら
玄関前に着地する。

我輩はいつも思う。

「鳥か?
いや鳥にしては挨拶がない」


2. ドローンを狩ろうとする猫

ある日、
いつものようにドローンが来た。

ドローン

「宅配です」

我輩
「……狩るか。」

前足を伸ばし
跳びかかろうとする。

しかしドローンは
即座に浮上し、回避。

ドローン

「猫対応プロトコル起動」

我輩
「なにぃ!?」


3. 猫よけ機能

ドローンが突然
低周波を出し始める。

ドローン

「ニャンニャンセーフ距離を維持します」

我輩
「名前が腹立つ!!!」

ドローンは
常に 我輩の前足より3cm遠くへ移動する。

我輩の限界距離を学習しているのだ。


4. しかし猫は諦めない

翌日。
我輩は待ち伏せした。

ドローンが降りる位置を
完全予測。

そして――
その瞬間!

ドローンの死角から
横方向アタック!!!

結果:
ドローンは警戒モードに入り
緊急浮上して逃げた。

ドローン

「危険!危険!危険!
猫指数97%!」

我輩
「指数とは何だ指数とは!」


5. ついに理解されるシロの目的

人間は我輩の様子を見て言った。

「シロ…そのドローンが
お前へのエサも届けてるんだぞ…?」

我輩
「……なんだと?」

人間

「その中に入ってるの、
栄養フードの新式だよ」

我輩
「……敵ではなかったのか。」

ドローン

「猫へ食料提供完了」

我輩
「尊敬しよう」


6. ドローンへの態度が急変する猫

翌日。

ドローン

「宅配です」

我輩
「ご苦労」
(しっぽをゆっくり振る)

ドローン

「猫の友好反応を検知」

翌日。

ドローン

「おはようございます」

我輩
「天から舞い降りる使いよ」

ドローン

「…詩的返答」


7. シロの結論

我輩は気づいた。

かつて猫は鳥を追った。
今はドローンを追う。

世界が変わっても
追う本能は変わらない。

しかし敵と思っていたものが
実は恩恵をくれる存在だったことも
理解した。

これぞ進化である。

ドローンはただの機械か?
いや――

我輩を養う空の運び手だ。


— 第4話 完 —

次は……

第5話:

「猫はなぜ座る?家具に残された存在痕跡」
(猫が家を“自分の王国”として管理する話)