ぼくは最初、信じられなかった。
2025年の人間は
“しゃべらずに文字で話してた”らしい。
1. え、それ使いにくくない?
2025年の会話例:
Aさん(スマホで打つ)
「了解です」
Bさん
「ありがとうございます!」
Cさん
「ご確認よろしくお願いします」
全員、向かい合ってるのに
全員、スマホで文字打って会話。
ぼくはその映像を見て
思わず言った。
なぜだ!!?
そこに人間の口はあるのに!?
喉はあるのに!?
言葉の器官全部あるのに!?
なぜ入力!!!?
2. しかも変換に苦しんでたらしい
ひらがな打つ → 変換 → 候補から選択 → 確定
ぼくは思った。
なんでそんな苦行やってたの!?
2025年の人の日記:
・「ご苦労様」と「お疲れ様」の使い方で悩んだ
・「了解」と「承知しました」の違いを調べた
・絵文字は使うべきか問題が発生
・既読したのに返信する気力がない問題が発生
もうこれ……
コミュニケーションというより謎の儀式
3. しかも打ち間違い発生
例:
「了解しました」→「狂害しました」
「お疲れ様です」→「お塚様です」
「明日伺います」→「明日浮かびます」
それを見たぼくは言った。
もはや短編ホラーじゃん!!
2055年のぼくらは
気持ちを直接データで送るから
誤解ゼロ。
でも2025年の人たちは
よく誤解して
よく怒って
よく傷ついて
よく悩んでたらしい。
なんか……
大変じゃん?
でも、それって……
ちょっと面白くない?
4. 会話ではなく「文体」で人間性が出てたらしい
2025年のコミュニケーションって、
言葉より
言い回し
句読点
文体
絵文字の頻度
返信速度
でその人の性格がわかったらしい。
例えば:
「了解」
→ そっけない人
「了解です!」
→ 明るい人
「了解しました。よろしくお願いいたします。」
→ キッチリした人
「了解で〜す(´∀`)」
→ フワフワした人
ぼく:
…おもしれぇな、それ……
5. レンの結論
ぼくは最後にこう書いた。
2025年の人たちは、不便な方法で話していた。
でも、その不便さの中から
その人らしさがにじみ出ていた。
感情を直送できる今の世界よりも、
逆に人間的だったかもしれない。
だってね、
今の会話は一瞬で終わって
間違いも誤解もないけれど、
2025年の人は、
時間をかけて
考えながら文字を打って
相手の気持ちを推測して
悩んで
迷って
丁寧に返信していた。
それって……
なんか、すごく心があるよね。
■ 第2話 完
次は
第3話:テレビって何?同じ番組を同時に見てたらしいんだけど!?
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