2025年の人間たちってヤバすぎる

第9話:なんで悩みをAIに相談しなかったの!?

猫家族3
猫家族3

2055年のぼくにとって、一番の疑問。

それはこれ。

「2025年の人間は
悩んだら“人間”に相談していた」

これが衝撃だった。


1. アドバイス効率ゼロの相談方法

例:

Aさん
「最近仕事が辛くて……」

Bさん
「そっかぁ……大変だねぇ……」

ぼく
「それアドバイスなの!?」

別の例:

Aさん
「彼女に嫌われた気がする……」

友人
「気のせいだよ、多分」

ぼく
「データなしの適当励まし!?!?」

2055年のぼくたちは……

  • 悩み → AIに分析依頼

  • 精神状態解析

  • 最適な処方言語

  • 未来予測

  • 言葉の選択

  • 行動改善案提出

すべて自動。

でも2025年は――

「とりあえず聞いてくれるだけ」


2. 相談=解決じゃなかった

でも資料を読んでいて気づいた。

2025年の相談は
解決のためじゃない。

こんな言葉があった:

「ただ聞いてもらえるだけで楽になる」
「話してるうちに整理されてきた」
「ちゃんと共感してくれるのが嬉しい」

ぼく
「あ……」

相談って
答えじゃなくて
“共感”だったのか。


3. 泣いたら隣で背中を叩いてくれた

記録に残っている話:

  • 泣いたら、友達が黙ってそばにいた

  • 辛いと言ったら、同僚が飲みに誘ってくれた

  • 落ち込んだら、家族が話を聞いてくれた

それは AI ではなく
人間だった。

ぼくは思った。

その存在感……
AIにはできなくない?


4. 間違ったアドバイスも味わいだった

こんなケースもあった。

Aさん
「彼女にどう言うべきかな……」

友人
「まあ適当に!!」

結果:失敗。

でもその後、

Aさん
「お前のせいで失敗したー!!」

友人
「はははすまん!!」

…笑い合った。

ぼく
「失敗を共有できるってすごいな」

2055年は回答が常に正解。

でも正解だらけって
心が揺れない。


5. AIは信頼、

人間は安心

2055年の会話:

ぼく
「AIは信頼できる」

先生
「うむ」

ぼく
「でも安心できる?」

先生
「…難しいな」

AIは論理的。
正確。
効率的。

でも、
安心させるのは
理性じゃなくて、温度。

2025年の人間は
それを分かっていた。


6. レンの結論

最後に、
ぼくはこう書いた。

2025年の人は、悩みを人に話した。
それは、正しい答えを得るためではなく、
ただ「一緒に悩んでくれる誰か」が欲しかったからだ。

相談とは、孤独を分割する行為だった。

ぼくは思う。

AIは孤独を“理解”するけど
人間は孤独を“半分こ”できる。

それは
数字じゃない
解析じゃない
データじゃない

ただ――
人間だからできること。


■ 第9話 完

そしていよいよ!

第10話:それでも…不便な人間たちは、ちょっと羨ましい

最終話です。